白馬エリアスキー場ガイド | 栂池高原スキー場

白馬エリアの中で2番目に大きなコース面積を持つスキー場が栂池高原です。白馬村に隣接する小谷村に位置します。特に初心者に優しいスキー場、ファミリースキーヤーに人気のスキー場として知られています。栂池高原は初級者向けの「初級者天国」というイメージが強いですが、実は中上級者向けのロングコースも充実しており「中級者天国」でもあります。ゲレンデトップの標高1704mは白馬エリア内でも有数の高さであり、スキー場上部の上質なパウダースノーは「TSUGA-POW」とも呼ばれています。近年安全講習（無料）の受講をを前提としたツリーランエリアである「TSUGAPOW DBD」もオープンし、ますますその魅力を増しています。

ゲレンデ幅が1200ｍもある鐘の鳴る丘ゲレンデ（全長980m、最大19度、平均8度）やゴンドラ山麓駅近くのからまつゲレンデ（全長1200m、最大10度、平均7度）を中心に、スキーやスノボードを始めたばかりの方でも安心して滑ることが出来る斜面が多くあります。以下に栂池高原の初級者におすすめのコースを紹介します。

栂池高原で初級者に一番人気のコースと言えば鐘の鳴る丘ゲレンデ（全長980m、最大19度、平均8度）です。ゲレンデの幅は最大で1200mもあり、非常に開放的です。開放的なゲレンデである為、初級者でも恐怖心なく楽しく滑ることが出来ます。3つの高速クワッドリフトが架けられているいる為、とても効率よく滑れます。鐘の鳴る丘ゲレンデには栂池高原のシンボルとも言える「とんがり帽子の塔」があり、鐘を鳴らすことも出来ます。広大なゲレンデに鐘の音を響かせることはとても爽快です。ゲレンデ下部にはキッズパークや無料の休憩スペースもあり子供連れのスキーヤーにはとてもありがたい環境が揃っています。

からまつゲレンデは初心者天国と言われる栂池高原の中でも一番斜度の緩いコースの一つで、初心者の練習に最適なコースと言えます。上記の鐘の鳴る丘ゲレンデは一部斜度の急な箇所もありますが、からまつゲレンデはスタートからゴールまで一定した緩斜面が続きます。宿泊、レストラン街からも近く、疲れてもすぐ休憩できる点も初級者にお勧めできるポイントです。ナイター営業もされていますので、初級者でもナイターの幻想的な雰囲気を楽しむことが出来ます。

ハンの木ゲレンデはスキー場上部のゴンドラ山頂駅からスタートするコースです。ハンの木高速ペアリフト沿いは緩斜面であり初級者でも安心して滑ることが出来ます。初級者であってもスキー場山頂付近の美しい景色と最高の雪質を楽しむことが出来ます。スキー場上部の壮大な景色を楽しんだ後は、斜度の緩い林道コースを通ってゲレンデ中部まで降りることが出来ることも魅力です。もちろん、ゴンドラの山頂駅から下り下車をすることも出来ます

白樺ゲレンデ（全長1200m、最大23度、平均16度）はスキー場中間部に位置する中級コースです。全長1200mにわたってワイドな中斜面が続きます。斜面の幅と斜度のバランスが素晴らしく、ついついスピードを出したくなってしまうコースです。FIS公認のスーパーＧコースでもあります。高速カービングターンで駆け抜ける爽快感から、白馬エリアを代表する圧雪コースと言えます。適度な斜面変化も楽しむことも出来ます。クワッドリフトを利用して効率よく滑れることから技術向上を目指す上級スキーヤーにも人気が高いです。

ナイター営業（年末年始、1月、2月の一部週末のみ）やサンライズ営業（1月中旬から2月上旬の日曜のみ）もされおり、特にサンライズ営業では混雑も少ないため、高速ターンをおもいっきり楽しむことが出来ます（スピードの出しすぎには注意が必要です）。

スキー場上部のゴンドラ終着地点から、ゲレンデ中間部まで一気に滑り下りることの出来るハンの木ゲレンデ（全長3,000m、最大30度、平均12度）は栂池高原一のロングコースです。美しい景色の中で爽快な長距離滑走を楽しむことが出来る為、中級者以上の方に一番おすすめしたいコースです。八方尾根のリーゼンスラロームにも負けない白馬エリアを代表するロングクルージングコースと言えるでしょう。コース前半は緩斜面に始まりますが、途中からは急斜面となり、コブ斜面になる場合もあります。コース終盤は快適な中斜面が続きます。ハンの木第3クワッドリフトを活用すれば、上部の緩斜面を滑らずに、中級コース部のみを効率よく滑ることも出来ます。

鐘の鳴る丘第2ゲレンデ（全長890m、最大15度、平均10度）は初級者から中級者へのステップアップに最適なコースです。クワッドリフトも架けられており効率よく滑れます。クワッドリフトの右側（スキーヤーズライト）の後半は多少急な斜面であり、初級者からのステップアップを狙うスキーヤーには左側（スキーヤーズレフト）を滑ることをお勧めします。混雑も少なく穴場的なコースであり、上級者にとっても爽快なカービングターンを楽しむことが出来る魅力的なコースと言えます。

栂の森コース(全長630m、最大23度、平均14度)はゴンドラ山頂駅より更にリフト一本を乗り継ぎアクセスするスキー場最上部に位置するコースです。レベルは中級です。標高1700ｍの最上のパウダースノーと白馬三山の絶景を楽しむことが出来るコースです。中級者コースですがコース上部は多少斜面が急なので注意が必要です。美しい景色を楽しむためにも是非ともチャレンジしたいコースです。

 栂池高原は白馬の他のスキー場に比べて非圧雪コースのイメージは強くありませんが、実は魅力的な非圧雪コース、ツリーランを楽しめるスキー場なのです。白馬エリアの中でも高い標高を持つスキー場でもあり、その極上のパウダースノーは「TSUGAPOW」(TSUGAIKE POWDER SNOW)として知られています。非圧雪コースとしてはスキー場山頂から白樺ゲレンデ方面に続く馬の背コース（全長1300m、最大32度、平均17度）が挙げられます。コース全長1300mというのは白馬エリアの中で一番長い非圧雪コースとなります。降雪後はロングなパウダーランを楽しむことが出来ます。

 TSUGAPOWを楽しむための取り組みとして「TSUGAPOW DBD」と呼ばれる、安全講習受講(無料)を前提としたツリーランエリアが誕生しました。講習受講後は山頂部に設置されたゲートから入山し、中腹まで続く森の中でツリーランを楽しむことが出来ます。ツガツリーエリアとツガパウエリアの2つに分けられています。「たった２つのツリーランエリア？」と思うかもしれませんが、その面積は広大です。スキー場上部から中間部までの広大な森の中を滑ることが出来るのです。特にツガパウエリアは面積も広く、いろいろなラインを楽しむことが出来ます。木々は適度に間伐されており、滑走しやすく工夫されています。安全講習はゴンドラ山頂駅近くのレストラン「Jacke's Kitchen」の2階で受講することが出来ます。もちろん、自己責任エリアであることは忘れてはいけません。

栂池高原は白馬エリアに類されますが、所在地は白馬村の隣小谷村になります。東京からは北陸新幹線で東京から長野駅へ約80分、長野駅からバス（ALPICO BUS）に乗りまで約90分、乗換等を含めて約３時間～３時間半です。高速バスも運行していおり、東京発の夜行バスを利用するのも効率的です。成田空港からの直行バスもあり約6時間で白馬エリアに到着できます。白馬駅、八方バスターミナル、五竜にしか停車しない為、八方バスターミナルか白馬駅からタクシー等で移動する必要があります。約20分の距離です。白馬駅への到着時間は17時ころになるので白馬エリア内を巡回するシャトルバスは使用できません。

栂池高原スキー場の宿泊施設は豊富。ホテル、ペンション、民宿・旅館、ロッジなど、合計100軒ほどの宿があります。大規模なリゾートホテルはなく、地元の宿が並び、選択肢は豊富です。白馬エリア内のスキー場、主要宿泊エリアを巡回するシャトルバスもありますので、白馬エリアの他のスキー場付近に宿泊しても問題ありません。