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白馬(長野県) | 白馬八方尾根スキー場

白馬八方尾根スキー場

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白馬八方尾根は長野県北部の白馬村に位置する大規模スキー場です。標高差1071m、総面積220ha、リフト数23本の規模を誇り、最長8000mの滑走を楽しめます。白馬八方尾根は白馬エリア最大のスキー場であり、日本を代表するスキー場でもあります、1998年の長野オリンピックではスキー種目の会場になったことでも有名です。白馬八方尾根スキー場は北アルプス唐松岳の東側斜面に広がり、八方尾根の名の通り尾根を中心にコースが広がっています。海外からのスキーヤーにも人気が高く、「Happo-One」として知られています。

八方尾根スキー場は白馬エリアの中でも中・上級者向けコースが充実したスキー場と言えます。スキー場は「名木山」、「白樺」、「国際」、「咲花」、そして「ゲレンデ上部」の5つのエリアに分けられています。「咲花」は初心者向け、「名木山」、「白樺」は初中級者向け、「国際」は上級者向けと言えます。標高1831mのスキー場上部を中心に、非圧雪コースが充実しており、降雪後はディープパウダーを存分に楽しむことが出来ます。ゴンドラ「アダム」を中心に、数多くの高速リフトが整レイアウトされており、広大なスキー場を効率よく滑ることが出来ます。

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(左)リーゼングラートコース上部からの景色(右上)八方池山荘(右下)第一ケルンへと続く登山道※雪山装備、アバランチギア等を持たない方は八方池山荘より奥へは進んではいけません。

八方尾根スキー場の魅力はその壮大な山岳景色です。標高1831mのスキー場最上部からは白馬三山、五竜岳、鹿島槍ヶ岳の素晴らしい眺望を見ることが出来ます。「息をのむ美しさ」とはまさにこのことでしょう。また、頂上には八方池山荘があり、冬山登山、バックカントリーの起点となっております。八方池山荘より先はスキー場外となり、先へ進むには専用の装備と登山届、として知識と技能が必要であることを忘れてはいけません。

コース基本情報

コース数 13
総面積 220ha
最長滑走距離 8,000m
標高 1,831-760m
営業期間 12/8~5/7(2018-19)

コース比率

初級
30%
中級
50%
上級
20%
非圧
15%
圧雪
70%
コブ
15%

リフト数

23 ropewaygondralift_4
0 1 5
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3 14 00

高評価ポイント

  • 滑走距離の長いコースが充実している(最大8000m)。
  • 滑走距離が長いだけでなけでなく、大きな標高差1,071mを一気に滑り降りることが出来ることも大きな魅力。
  • 八方尾根の看板コースであるリーゼンスラロームコースが素晴らしい。何度でも滑りたくなる魅力を持つコース。
  • 中・上級者に魅力的な斜面が多い。コブ斜面や、急斜面整地、オフピステコースが充実している。
  • ゴンドラに加えて多くの高速リフトが整備されている為、広大なゲレンデを素早く移動できる。
  • 晴れた日は山々の壮大な景色が素晴らしい。
  • 良質のパウダースノーを楽しめる。特に北側の黒菱、スカイラインの雪質が素晴らしい。

残念なポイント

  • 中上級者には魅力的なコースが多い一方で初心者が滑るところが少ない。
  • 外国人スキー客に人気の為、外国人がとても多く混んでいる(特にパウダースノーを楽しめるエリア)。
  • 土日はリフト待ちの長い行列が出来る(特にゴンドラ)
  • 標高が高い為、山頂付近は非常に寒い。
  • 強風が吹くことが多く、その際は多くのリフトやゴンドラが運休する

白馬八方尾根のおすすめパウダーコース&攻略法

八方尾根スキー場のゲレンデ上部には多くのパウダーエリア(非圧雪エリア)があります。八方尾根の中でも、黒菱ゲレンデやスカイラインコースは北向き斜面であることから、八方尾根の中でも特に雪質が良いことで知られています。以下では、八方尾根のおすすめのパウダーエリア(非圧雪コース)を紹介します。

リーゼングラートコース(全長600m 最大30° 平均13°)

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白馬八方尾根最上部のコースであるリーゼングラートコース

降雪後の朝一番にトライしたいのはスキー場最上部の標高1831mからスタートするリーゼングラートコースです。スキー場最上部からスピードをつけて、ワイドなコースでスプレーを上げながら大きなターン弧を描く爽快感は「最高!」の一言に尽きます。スキー場最上部であり、風の影響も受けやすくグラードクワッドリフトは運行停止や運行開始遅延となることも多いので注意が必要です。グラードクワッドの運行を待つか、別のコースを狙うかの判断が重要です。リフトに並んでも動かないこともあります。

裏黒・URAKURO(全長800m 最大31° 平均27°)

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裏黒は黒菱ゲレンデに並行する尾根上の非圧雪エリアで、自己責任エリアとなっています(八方尾根では特別指定区域と言う)。標高1600m付近であり、更に北向きの斜面であることから、八方尾根の中でも最上級のパウダースノーを楽しめます。降雪後であれば、腰や胸のあたりまで届くディープなパウダー滑走を楽しめることもあります。黄色と黒のポールが立てられていますが、スキー場境界線の目印であり、これより外に出てはいけません。裏黒は最上部のリーゼングラードコースと隣接していますので、合わせて楽しむことが出来ます。まずはリーゼングラートを狙い、そのあと裏黒を狙うというのが良い選択肢と言えるでしょう。

スカイラインコース(全長2,745m 最大32° 平均16°)

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スカイラインコースはコース中央のワイドな圧雪コースと尾根沿いの非圧雪コースで構成されています。尾根沿いの非圧雪コースは「ラウター」と呼ばれており、降雪後は最高のパウダースノーが楽しめることで有名です。スカイラインコース沿いにはスカイライン第2ペアがかかっており、繰り返し滑ることが出来ます。

OMUSUBIオフピステ(全長500m 最大33° 平均27°)

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(左)OMUSUBIオフピステ (右下)同コースの位置 (右下)出入口のゲート配置図

OMUSUBIオフピステは18-19シーズンにオープンした、スカイラインコースからパノラマコースへ滑り降りる自己責任エリアです(特別指定区域)。パトロールの判断によりコースがオープンされます。コースが三角形であり、おむすびのような形をしていることから「おむすび」と名付けられています。上部の30度を超えるオープンバーンは起伏に富んでおり、ジャンプを交えながら滑走できます。コース部はツリーランを楽しむことが出来ます。積雪量が少ない時はブッシュ等が出ており非常にテクニカルであり、まさに超上級者向けと言えるでしょう。コースの出口は3つありますので、その出口に向けて慎重にライン取りする必要があります。

展望コース(全長250m 最大37° 平均30°)

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八方尾根の人気のオフピステコースの多くは北側斜面である、黒菱やスカイラインコース方面に集中していますが、兎平ゲレンデ付近にも2019-20シーズンに新しいオフピステコースがオープンしました。最大斜度37度の急斜面オープンバーンで自己責任エリアとなっています。兎平ゲレンデの下から見て左上部のエリアで、現在廃止となっているリフトの試乗あたりまであその範囲となっています。名前の「展望」の通り絶景とパウダーを同時に楽しめることが大きな魅力です。

白馬八方尾根のおすすめコース

白馬八方尾根の魅力はパウダースノーだけではありません。日本を代表するスキー場として多くの有名コース、人気コースを有しています。その中でも人気の高いコース、特にお勧めなコースを紹介します。

リーゼンスラロームコース(全長3,050m 最大30° 平均20°)

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朝日に照らされるリーゼンスラロームコース

リーゼンスラロームコースは八方尾根を代表する看板コースです。コース全長は3050m、その標高差は800mです。日本の他のスキー場にも、数多くのロングクルージングコースがありますが、800m以上の標高差をいっきに滑り降りれるコースは多くありません。またコース幅も広く、適度な斜面変化もある為、滑る人を飽きさせません。多くのスキーヤーがその斜面変化を楽しみつつ、大きなターン弧を描きながら、ノンストップで滑ります。特に朝一番、人が多くなる前の時間にピステン跡の残る整備されたリーゼンスラロームコースを一気に滑り降りる爽快感は白馬エリア最高のものと言えるでしょう。1月、2月の土日は早朝営業を行っており、朝日の中で幻想的な滑走を楽しめます。最大斜度は30度となっていますが、コースの幅が広いため中級レベルでも恐怖心を感じることなく滑れます。

パノラマコース(全長2,000m 最大25° 平均16°)

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パノラマコースはゴンドラ降り場を出てすぐのコースであり、八方尾根スキー場の中心部に位置するコースです。コース幅が広く、雪質も良いため中級者に特に人気の高いコースです。平均16度の斜度で、幅も広いため中級者のカービングターンの練習にも最適です。国際第3ペアを活用し、繰り返しこのコースを滑ることが出来るので、練習やレッスンに良く使われています。

スカイラインコース(全長2,745m 最大32° 平均16°)

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スカイラインコースは上記のお薦めのオフピステコースでも紹介しましたが、圧雪されたクルージングコースとしてもお勧めのコースです。斜面が北向きであり、雪質が良いことでも知られています。コース中央部はしっかりと整備されているので爽快なカービングターンを楽しむことが出来ます。同じくロングクルージングを楽しめるリーゼンスラロームに比べて、斜度は緩めなので中級者も安心して滑ることが出来ます(初級者用の迂回路もあります)。白馬三山を見ることの出来る眺望も素晴らしいこともスカイラインコースの魅力の一つです。

白馬八方尾根のファミリー、キッズ向け情報

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八方尾根は中上級者向けのスキー場のイメージが強いですが、初心者や子供向け施設も充実しています。ファミリースキーに一番おすすめなのでは咲花エリアです。体験型キッズゲレンデの「咲花キッズパーク」はスキーゾーン、そりゾーン、雪遊びゾーンに分かれており、安心して子供を遊ばせられます。咲花ゲレンデ(全長635m、最大18度、平均10度)は初級者も安心して楽しむことが出来ます。

白馬八方尾根スキー場基本情報

リフト券基本価格

券種大人シニア 6~12歳5才以下
一日券 5,500円 5,000円 3,200円無料
半日券 4,600円 4,100円 2,500円無料

TEL

0261-72-2715

住所

〒399-9301 長野県北安曇郡白馬村北城八方

白馬八方尾根へのアクセス

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東京からは北陸新幹線で東京から長野駅へ約80分、長野駅からバス(ALPICO BUS)に乗り白馬八方根バスターミナルまで約70分、乗換等を含めて約3時間です。高速バスも運行していおり、東京発の夜行バスを利用するのも効率的です。成田、羽田空港からの直行バスもあり約6時間で到着できます。

白馬八方尾根付近の宿泊に関して

八方エリアには300軒を越える豊富な宿泊施設があります。温泉旅館から、欧米風ホテル、ペンション、民宿まで予算と趣向に合わせて選ぶことが出来ることが八方尾根の魅力です。エコーランドと呼ばれる、居酒屋、バー、土産物店などが集まるエリア近くに宿泊すると、アフタースキーも存分に楽しむことが出来ます。白馬エリア内のスキー場、主要宿泊エリアを巡回するシャトルバスもありますので、白馬エリアの他のスキー場付近に宿泊しても問題ありません。