近年スキー、スノーボード共にパウダー滑走の人気が高まっています。積もったばかりのディープパウダー(深雪)にシュプールを描くことは多くのスキーヤー、スノーボーダーの憧れです。パウダー人気の高まりとともに、各スキー場はオフピステコース(非圧雪コース)やツリーランエリアを拡充しています。当ページではパウダー滑走におすすめのスキー場をピックアップし紹介します。
スキー場 | 所在地 | おすすめのポイント |
---|---|---|
夏油高原 | 岩手県 | 超充実のツリーランコース、驚異のリセット率 |
安比高原 | 岩手県 | パウダーと合わせて爽快なロングクルージングも楽しめる |
白馬コルチナ | 長野県 | 白馬エリアで最もオフピステ、ツリーランが充実している |
白馬八方尾根 | 長野県 | スキー場上部のパウダーは白馬エリア最高レベル |
野沢温泉 | 長野県 | 上部のやまびこゲレンデは全体が自己責任エリア |
斑尾高原 | 長野県 | ツリーランコースの数は日本一 |
夏油高原スキー場は岩手県北上市(岩手県中央部)にあるスキー場です。夏油は日本でもトップクラスの降雪のあるエリアで「豪雪地帯」と言える地域です。2018年は山頂の降雪量が20mを超えるレベルでした。一度の降雪量も多く、一晩明ければ深雪斜面が一気にリフレッシュされることも多いことから「蘇るパウダー」とも言われています。降雪量だけでなく雪質もハイレベルであり、特にパウダー愛好家への人気が年々高まっています。近年、ツリーランエリアも拡大しており、非圧雪コースだけでなく、広大で多彩なツリーランコースを楽しむことが出来るのも夏油の大きな魅力です。降雪が多いエリアであるため「厳しい天候」(吹雪、防風)を覚悟する必要はありますが、その分多量の降雪と深雪を楽しむことが出来るのです。
安比高原は、岩手県八幡平市に位置する日本を代表するスキー場の一つです。総コース数21、最長滑走距離5,500m、総面積282haという規模を誇ります。北緯40度に位置し、スキー場の斜面が山の北側に位置することから、雪質は本州最高レベルと言われています(北海道の雪質に負けないと言っても過言ではないでしょう)。2019-20シーズンよりはツリーランゾーンが6エリア合計62haに拡大されました。安比高原は魅力的なロングコースを多く有するスキー場として有名です。それらのロングコースの途中にツリーランコースの入り口があり、ツリーランとロングクルージングを交互に楽しむことが出来ます。降雪後はロングコースでも深雪を楽しむことが出来ますので、ツリーランとコース内ディープパウダーと合わせて楽しむことが出来ます。
白馬コルチナスキー場は、白馬エリアの中でも最も北側に位置する為、積雪量・雪質ともにエリアトップクラス誇り、特にパウダー愛好家の間で人気の高いスキー場です。最上部の「稗田山コース2」、「稗田山コース3」は白馬エリアでも有数の深雪を楽しむことが出来るコースとして有名です。コース全長が700m以上で、ワイドなコース幅と40度近くの斜度を持つ非圧雪コースは白馬エリアの他のスキー場には見当たりません。降雪後の朝にはパウダーを狙った長いリフト待ちの行列が出来る程の人気です。コルチナスキー場ではコース外も自己責任エリアとし滑走が許可されている為、ツリーランも存分に楽しむことが出来ます(コース外でも滑走禁止エリアもありますので注意が必要です)。自己責任エリアとしてのコース外滑走への許容度も白馬コルチナがパウダー愛好家に高い人気を得ている大きな理由の一つです。
白馬八方尾根は長野県北部の白馬村に位置する大規模スキー場です。標高差1071m、総面積220ha、リフト数23本の規模を誇り、最長8000mの滑走を楽しめます。白馬八方尾根は白馬エリア最大のスキー場であり、日本を代表するスキー場でもあります、1998年の長野オリンピックではスキー種目の会場になったことでも有名です。八方尾根スキー場のゲレンデ上部には多くのパウダーエリア(非圧雪エリア)があります。八方尾根の中でも、黒菱ゲレンデやスカイラインコースは北向き斜面であることから、八方尾根の中でも特に雪質が良いことで知られています。近年、「URAKURO」、「おむすびオフピステ」、「展望コース」などの自己責任エリア(八方尾根では特別指定区域と言う)を拡充しており、八方尾根の魅力は更に高まっています。
野沢温泉スキー場は長野県北部の下高井郡に位置する日本最大級の規模を誇るスキー場です。標高1,650mの山頂付近に広がるやまびこゲレンデを中心に、スキー場全体で極上のパウダースノーを楽しむことが出来ます。近年ではそのパウダースノーに目をつけた訪日外国人スキーヤーで賑わいを見せています。上部のやまびこゲレンデはではコース外が基本的に自己責任エリアとして開放されており、ツリーラン等を楽しむことが出来ます。また、スキー場中腹から、下部にかけてはいくつもの魅力的な急斜面や非圧雪コースが用意されています。ゴンドラや高速リフトも多く、広大なエリアを効率よく楽しめることも野沢温泉の大きな魅力です。
斑尾高原スキー場は長野県北部の飯山市の山間部に位置するスキー場です。豪雪地帯として知られる新潟県妙高高原と長野県野沢温泉との中間に位置しており、スキー場の標高も1350mから910mと比較的高い位置にあることから豊富で上質なパウダースノーを楽しめることで知られています。斑尾高原スキー場は近年ツリーランコースを拡充しており、2019-20シーズンは合計11のツリーランコースをオープンさせています。ツリーランコースの数としては日本一です。ツリーランコースは単に自己責任エリアとしてコース外滑走を開放しているのではなく、木の間隔や出入り口がしっかりと整備されていて、スキーヤーが安全に楽しむことが出来る工夫がなされている点は高い評価を得ています。近年この魅力的なツリーランコースが多くのスキーヤーを魅了し、年々外国人スキーヤー間での人気も高まっています。