青森県北部に連なる18の山々からなる八甲田山系は、古くから山スキーの場として多くのスキーヤーに親しまれてきた山域です。例年深さ17-18mになるほどの豊富な積雪を持つ豪雪地帯です。樹氷(スノーモンスター)を見ることの出来る山としても知られています。12月中旬から2月ごろまではほぼ毎日とい言っても過言ではないくらい雪が降る為、ディープパウダーに出会える確率は高いエリアです。
八甲田山は北と南に分かれており、ロープウェイとスキー場ある方が北八甲田山、バス道(103号線)の南側が南八甲田山です。南八甲田山は春以降のロングツアーのフィールドになることが一般的です。タクシーで青森空港からは30分、JR青森駅から45分というアクセスの良さも大きな魅力です。東京、大阪等から午前中のフライトで到着し、午後からのバックカントリーツアーに参加することも十分可能です。
八甲田の大きな魅力は「八甲田ロープウェイ」を活用した機動的なバックカントリーツアーです。八甲田山で人気のバックカントリーガイド「八甲田ガイドクラブ」の1dayツアーでは基本的に2回のロープウェイ乗車とハイクアップを組み合わせることで午前、午後の2回のロングランを楽しむことが出来ます。春以降の1dayツアーはロングツアーになることが多く、ロープウェイ乗車は一回のみとなることが多いです。ロープウェイを活用したバックカントリーは非常に効率的と言えます。
ガイドツアーでは滑走後にバスを使ったピックアップが行われる場合もあり、この場合さらに機動力は高まります。ロープウェイとバスを組み合わせバックカントリーツアーはCAT(雪上車)を活用したバックカントリーにも勝る機動力を実現していると言っても過言ではありません。
八甲田には様々なツアールートが整備されています。「中央ルート」、「硫黄岳ルート」等が例として挙げられます。天候が安定し始める3月になると「大岳環状ルート」が解放され、4月になると箒場岱ルート」や「八甲田温泉ルート」、「銅像ルート」が解放されます。4月以降のルートはどれもロングルートでありツアースキーを存分に楽しむことが出来ます。
例年11月下旬から一部の斜面が滑走可能になり、12月中旬頃からは本格的なシーズンに入ると言えます。このころから樹氷を見ることが出来ます。3月初旬ころまでは悪天候が続き豊富な積雪量を記録します。3月中旬から下旬になると天候が安定し本格的なツアースキーのシーズンが始まります。ロープウェーを活用しての滑走は11月下旬から5月中旬までです。
八甲田山ロープウェー山麓駅至近に拠点をおく25年以上の歴史を持つ同エリアを代表するパイオニア。ロープウェーとバスを活用した機動力が魅力。