岐阜県は本州の中央部、日本で一番スキー場の多い長野県の西側に位置します。岐阜県の西部は降雪量が多く、気温も低いエリアで、奥美濃(郡上)エリアと飛騨エリアを中心に数多くのスキー場が点在します。特に奥美濃(郡上)には多くのスキー場が集中しています。ダイナランド、高鷲スノーパーク、鷲ヶ岳、ホワイトピアたかす、めいほうがこのエリアの中でも人気の高いスキー場です。スキー場が集中するエリアに東海北陸自動車が通っており、インターからも近く、愛知、関西エリアからのアクセスも便利であり高い人気を得ています。2019-2020シーズンより、同エリアの6つのスキー場がTAKASU MOUNTAINSの呼称で共通リフト券の販売とスキー場シャトルバス間の運行を開始しました。これにより、同エリアに滞在しながら複数のスキー場を楽しめるようになりました。基本的に関西エリア、名古屋からの日帰り利用が多いがエリアですが、スキー場山麓に直営のホテルを持つスキー場もあり滞在型のスキーも楽しめます。
奥美濃(郡上)エリアの大きな魅力は、近くに世界的に有名な観光地である、白川郷と飛騨高山があることです。どちらへも自動車で約1時間の距離です。飛騨高山(高山市)は伝統的な日本の町並みの残る都市で、ホテルや温泉旅館等の宿泊施設も充実しています。飛騨高山から奥美濃(郡上)エリアへの日帰りスキーバス等もありますので、高山市に滞在しながら、スキーを楽しむことが出来ます。
奥美濃エリアには合わせて9つのスキー場があります。ダイナランド、高鷲スノーパーク、鷲ヶ岳等6つのスキー場は高鷲町に位置し、「TAKASU MOUNTAINS」という総称を持っています(詳細は別途ページ下部にて)。これらの6つのスキー場には高鷲IC、ひるがの高原SAスマートICからアクセスします。ウィングヒルズ白鳥、スノーウェーブパークは福井県との県境である白鳥町に位置し、豊かな降雪が魅力のスキー場です。白鳥ICからアクセス出来ます。めいほうは奥美濃(郡上)エリアのスキー場の中では一番南に位置する郡上八幡ICを利用する為、名古屋、関西からのアクセスが便利なスキー場です(郡上八幡IC~ひるがの高原SA間は週末はスキー帰りの渋滞が激しい為、郡上八幡からであれば渋滞に会う可能性が低い)。
奥美濃(郡上)エリアのスキー場の標高、コース数、リフト本数、レベル別比率等を表にまとめました。
スキー場 | 標高 | 面積 | コース | リフト | 最長滑走距離 | レベル | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
最上部 | 最下部 | 初級 | 中級 | 上級 | |||||
ダイナランド | 1,430m | 983m | 80ha | 20 | 6 | 3,200m | 40% | 32% | 28% |
高鷲スノーパーク | 1,550m | 950m | 100ha | 12 | 4 | 4,800m | 47% | 24% | 12% |
ひるがの高原 | 1,040m | 890m | 50ha | 8 | 5 | 1,500m | 45% | 55% | 0% |
郡上ヴァカンス村 | 1,150m | 1000m | - | 2 | 2 | 500m | 80% | 20% | 0% |
ホワイトピアたかす | 1,405m | 1050m | 60ha | 13 | 4 | 2,600m | 30% | 40% | 30% |
鷲ヶ岳 | 1,350m | 910m | 55ha | 13 | 5 | 3,500m | 45% | 55% | 0% |
めいほう | 1,600m | 900m | 96ha | 14 | 5 | 5,000m | 45% | 40% | 15% |
ウィングヒルズ白鳥 | 1,350m | 870m | 50ha | 9 | 5 | 3,500m | 40% | 30% | 30% |
スノーウェーブパーク白鳥 | 1,600m | 1000m | 76ha | 5 | 3 | 2,500m | 30% | 60% | 10% |
以下リンクでは各スキー場の詳細情報、おすすめのコース、アクセス方法、周辺宿泊施設等を紹介します。
2019-20シーズンより奥美濃(郡上)エリアの6つのスキー場が提携し、共通リフト券の販売、スキー場、宿泊施設間のシャトルバス運行を開始しました。6つのスキー場は郡上市高鷲町に位置することから、これら6つのスキー場の総称として「TAKASU MOUNTAINS」という名前が誕生しました。個別のスキー場のリフト券も販売されていますので、リフト券を購入する際に、それぞれのスキー場のリフト券かTAKASU MOUNTAINS共通リフト券を購入するかを選択できます。TAKASU MOUNTAINS共通リフト券は個別のチケットより多少割高になりますので、数日間滞在しいろいろなスキー場を楽しみたいという方にお勧めです。
自家用車で移動する場合は高速道路を使用して名古屋(豊田JCT)から1時間40分~2時間、大阪(吹田IC)から3時間~3時間20分の距離です。奥美濃(郡上)付近にて鉄道の駅はありませんので、各主要都市からの移動はバスや日帰りツアーバスの使用が一般的です。以下に幾つかのスキー場へのアクセスの例を挙げて紹介します。
名古屋駅から高山、白川郷方面へ向かう高速バスを活用できます。スキー場直行のバスではありませんが、高速バスであり、スキー場近隣の高速道路のひるがの高原サービスエリアが停車駅となっています。バスの運行会社は岐阜バス、VIPライナーの2社です。岐阜バスは名古屋駅名鉄バスセンター3階より出発しひるがのSAまで約1時間40分、VIPライナーは名古屋VIPラウンジ(名古屋駅より徒歩5分)より出発し2時間20分です。ひるがのSAからは無料のタカススノーシャトル(大日岳LINEルート)を利用し、各スキー場へ移動できます。高鷲スノーパークまでは約30分、ダイナランドまでは約60分です。
8時20分発名鉄バスセンター発の岐阜バスに乗車すれば、ひるがのSAに10:02に到着します。その後、ひるがの高原SA10:25発のタカススノーシャトルに乗車し、10:40に高鷲スノーパーク、11:05にダイナランドに到着します。
基本的には、ダイナランド、高鷲スノーパークと同じく、名古屋からであれば、高山、白川郷方面のバスに乗車し、ひるがの高原サービスエリアで高鷲スノーシャトル(鷲ヶ岳LINEルート)に乗車して各スキー場に向かいます。ひるがの高原サービスエリアからはホワイトピアたかすまでは約30分、鷲ヶ岳までは約65分です。
2019-20シーズンより高山駅と郡上八幡駅からの無料シャトルバスの運行を開始しました。どちらも観光地として有名な街ですので、これらの街に滞在しながらめいほうスキー場を楽しむことが出来ます。高山駅からは1時間10分(8:45発-めいほう9:55)、郡上八幡駅からは約1時間(8:40発-9:37分着)です。このシャトルバスは無料ですが事前予約が必要です。
2つのスキー場とも通常の高速バスや、公共交通機関でアクセスすることは出来ません。旅行会社による日帰りバスツアー等で運行はあります。
奥美濃(郡上)エリアには複数のスキー場直営のホテル、及び民宿、ペンション等があります。スキー場直営のホテルは多くがゲレンデ直結でとても快適な滞在を過ごすことが出来ます。部屋数に限りがありますので週末等の予約は早めにすることをおすすめします。近隣の民宿やペンションは基本的にスキー場まで徒歩圏内ではありません。一部TAKASU MOUNTAINSのタカススノーシャトルバス停近くの宿泊施設もあります。
(左上)ヴィラモンサン(左下)ホワイトピアたかすセンターハウス(右上)ホテルレインボー(右下)白鳥高原ホテル
スキー場 | ホテル名 | スキー場まで | タイプ | 温泉 |
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ダイナランド | ヴィラ・モンサン | 徒歩5分 | ホテル(和室、洋室、合計50室 | 無 |
高鷲スノーパーク | - | - | - | - |
ひるがの高原 | - | - | - | - |
郡上ヴァカンス村 | 郡上ヴァカンスホテル | 徒歩0分 | ホテル(和室、洋室、合計71室) | 無 |
ホワイトピアたかす | スキー場センターハウス | 徒歩0分 | 簡易宿泊(スキーヤーズベッド×92、個室×10室) | 無 |
鷲ヶ岳 | ホテルレインボー | 徒歩0分 | ホテル(和室、洋室、和洋室合計52室) | 無 |
めいほう | - | - | - | - |
ウィングヒルズ白鳥 | ホテルヴィラ・ウィング | 徒歩3分 | ホテル(2段ベッド+和室×50室) | 有 |
満点の宿 | 徒歩3分 | 高級温泉旅館(露天風呂付和室×8室) | 有 | |
スノーウェーブパーク白鳥 | 白鳥高原ホテル | 徒歩0分 | ホテル(和室、洋室) | 無 |