野沢、戸狩エリアは長野県の北部に位置します。白馬は同じく長野県北に部位置していますが北西側にあり、野沢、戸狩は北東側に位置しています。このエリアは新潟県にも近く長野県の中でも降雪量の多い地域です。長野県の南部にもスキー場はありますが、北部に比べて降雪は少なく、パウダーを狙うのであれば長野県北部(北西部or北東部)のスキー場がお薦めのエリアになります。長野県の北東エリアを代表するスキー場が野沢温泉スキー場と、戸狩温泉スキー場です。
(左)舞い上がる野沢温泉スキー場のドライパウダー (右上)美しい景色を楽しめる野沢温泉スキー場最上部のやまびこゲレンデ (右下)地形を活かした魅力的なコースの多い戸狩温泉スキー場
野沢温泉は日本でも有数の規模を誇るスキー場であり、長野県のスキー場の中でもフレッシュパウダーの深雪を楽しめる機会が多いスキー場の一つです。戸狩温泉スキー場は野沢温泉スキー場から約km東に位置する、中・大規模スキー場です。ワイドなコースも多く、混雑も比較的少ないのでのびのびと快適に滑れるスキー場です。野沢、戸狩エリアはアクセスも良く東京からであれば新幹線とバスで最短2時間半で到着することが出来ます。
(左)野沢温泉の外湯の中でも人気の高い大湯 (右上)土産屋と温泉まんじゅう (右下)欧米風のバー
野沢温泉は名前の通り有名な温泉地でもあり、日本の古き良き時代の温泉街の雰囲気を楽しめる場所でもあります。スキー場の山麓にその温泉街があります。温泉街には多くの温泉旅館、お土産屋さん、飲食店が並びスキーの後に散策するのも非常に楽しいです。野沢温泉には源泉かけ流し100%の13の外湯もあり、宿泊している温泉旅館だけでなく、外湯めぐりを楽しむことも出来ます。近年、訪日外国人スキー客の増加に伴い、温泉街にはバーや洋食店もどんどんとオープンしており、日本の情緒と欧米の雰囲気の混じった不思議な感覚も楽しめます。戸狩には温泉街はありませんが、いくつかの上質の温泉を楽しめる温泉施設があり、こちらでもアフタースキーに温泉を楽しめます。
野沢温泉は2本のゴンドラを含め合計20本のリフト、36のコース、最大滑走距離10km、総面積haという規模を持つ日本を代表するスキー場です。スキー場上部に初・中級者向けコースが多く、中・上級者でなくても高い標高の最高の雪質と眺望を楽しめることが大きな魅力です。また、スキー場最上部のやまびこゲレンデはコース外滑走が認められており、降雪後はディープパウダーのツリーランを楽しむことが出来ます(自己責任エリアとして)。歴史の長いスキー場であり、長い時間をかけてコースレイアウトやリフトに多くの工夫がなされており、とても快適に充実した時間を過ごすことの出来るスキー場です。
戸狩温泉スキー場は規模では野沢温泉に劣りますが、中・大規模スキー場に分類されるコースの充実度、コースの満足度はとても高いスキー場と言えます。初心者ゲレンデやキッズパークも充実しておりファミリースキーヤーの間で特に高い人気を得ています。戸狩温泉スキー場は標高としては野沢温泉スキー場よりは低い位置にありますが、雪が降り易い地理的条件に恵まれており、こちらもフレッシュパウダーの深雪を楽しめるスキー場として知られています。野沢温泉はパウダーを狙った訪日外国人スキーヤーが年々増加しており、パウダー競争率は高くなっており、その観点からパウダーを狙うのであれば戸狩温泉スキー場は穴場と言えるでしょう。
野沢、戸狩エリアが高い評価を得ている点としてはアクセスの良さです。東京からであれば、長野新幹線とシャトルバスで約2時間半でスキー場に到着することが出来ます。最寄りの新幹線の駅は「飯山駅」で、バスで野沢温泉まで約分、戸狩温泉まで約分の距離です。東京から白馬エリアに向かう場合は同じく新幹線とバスで最低でも3時間半は必要と考えるとこのエリアのアクセスは非常に魅力的です。「高速バス」は夜行便アが中心ですがコストパフォーマンスに優れ多くは直行でありとても便利です。以下にそれぞれの特徴と移動時間をまとめます。
東京駅から北陸新幹線で東京駅から飯山駅まで最短で約1時間40分。運賃は指定席で円です。その後野沢温泉行きの直行バスに乗車し約25分です(運賃片道600円)。基本的に新幹線の到着時間に合わせて運行されており乗り換え時間は20分から30分です。新幹線からバスへの乗換えを含めて、約2時間30分です。
野沢温泉に同じく最寄りの駅は飯山駅です。飯山駅からは直行バスがあり約20分ですが運航日は限られており、運行の無い日はタクシーを利用する必要があります(2019-20シーズンは土曜のみの運行、一日7便、運行時間:8:55-17:45)。
東京からは「東京駅」や「新宿駅」等より志賀高原行きのの高速バスが運行されています。主に夜行バスになりますが夜22時~23時頃に出発し、翌朝6時~7時に到着するバスが一般的です。スキー旅行を中心に扱う旅行代理店が手配しているものが多く、片道6000円程度が一般的な価格です。成田空港からの直行バスの運行はありません。
大阪、京都から野沢、戸狩エリアにアクセスする場合はまずはJR特急サンダーバードで金沢駅を目指します(約2時間40分)。金沢駅で北陸新幹線に乗り換え飯山駅まで約1時間20分です。その後はスキー場への直行バス、もしくはタクシーでスキー場に向かいます。乗り換え時間を含めて約5~6時間です。大阪、京都からは高速バス(多くが夜行便)も運行しており、乗り換え不要で、価格もリーズナブルという観点から高速バスの活用も良い選択肢となります。
野沢、戸隠ともに宿泊施設は充実していますが、日本のスキーリゾートらしい小規模な宿泊施設が多く大型のリゾートホテルは基本的にありません。その分アットホームな温泉旅館や宿、ペンションで温かいおもてなしを受けることが出来ます。野沢温泉は歴史ある有名な温泉地です。日本らしさがしっかりと残されたノスタルジックな温泉街はとても雰囲気が良く、またその温泉の質も非常に良いため観光地としても高い人気を誇ります。野沢温泉に滞在しながら野沢温泉スキー場を楽しめば、温泉観光とスキーの両方を楽しむことが出来ます。戸狩はスキー場付近に、ペンションや民宿が点在しており自分の好みに合わせた宿を選ぶくことが出来ます。多くはスキー場まで数分の距離であり移動も便利です。野沢温泉の様の温泉街はありませんが、複数の温泉施設があり気軽に良質な温泉を楽しむことが出来ます。