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安比、八幡平エリア | 安比高原

安比高原

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安比高原は、岩手県八幡平市に位置する日本を代表するスキー場の一つです。総コース数21、最長滑走距離5,500m、総面積282haという規模を誇ります。さらに1コースあたりの平均滑走距離は2,050mとコースひとつひとつの滑走距離が長いことも大きな特徴です。北緯40度に位置し、スキー場の斜面が山の北側に位置することから、雪質は本州最高レベルと言われています(北海道の雪質に負けないと言っても過言ではないでしょう)。広大なゲレンデは「セントラル」、「ザイラー」、「セカンド」、「西森」の4エリアに分けられており、それぞれに魅力と特徴を持っています(以下おすすめのコース参照)。

近年、ツリーランエリアや非圧雪エリアも充実させており、深雪のパウダーを大いに楽しめることも大きな魅力です。滞在型スキーリゾートとしても有名であり、ゲレンデ下部には、「安比グランド」を中心とする3つの大規模ホテルが並んでいます。「ゆっくりと滞在し、極上のパウダースノーの降雪を待ち、楽しみたい」というスキーヤーに特におすすめのスキー場と言えるでしょう。また、初心者向けゲレンデやスノーアクティビティも充実していることから、ファミリースキーヤーにもお勧めです。

コース基本情報

コース数21
総面積282ha
最長滑走距離5,500m
標高1,304-684m
営業期間11下旬-5/6(2019)

コース比率

初級
35%
中級
45%
上級
25%
非圧雪
25%
圧雪
75%

リフト数

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0 900

高評価ポイント

  • スキー場自体が非常に広大であり、一つ一つのコースの滑走距離も長く、高い満足感を感じることが出来るスキー場。
  • 広大なスキー場でありながらも、圧雪が丁寧にされており滑りやすい。
  • 圧雪されたロングコースをカービングターンで一気に滑り降りる爽快感は最高。
  • 近年、非圧雪コースやツリーランコースを増やしており、パウダー愛好家には魅力的。
  • スキー場下部には初心者、初級者が安心して練習できるコースが充実している(白樺ゲレンデ、カルガモコース)。
  • 直営のホテルがスキー場に隣接しており、家族で滞在型スキー旅行をするには非常に便利。

残念なポイント

  • スキー場上部は急斜面が多く、有名なロングコースの多くは中級者が気軽に楽しむには厳しい(ヤマバトコース(5,500m)は初級者でも滑走できる)。
  • スキー場トップ、及びザイラーゲレンデ、セカンドゲレンデには休憩施設がなく不便(食事の際はセンターゲレンデ下部まで戻る必要がある)。

安比高原のおすすめコース

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(右)ハヤブサコース中間部 (左上)コース上部 (左下)コース下部

セントラルゲレンデの「ハヤブサコース」(全長3000m、最大30度、平均19度)は、安比ゴンドラ山頂駅から一番に滑りこめる人気のロングコースです。上部は上級向けの急斜面で、下部に向かうに従い傾斜が緩くなります。朝一番の圧雪されたハヤブサコースを高速ロングターンで一気に滑り降りるのは非常に爽快です。上部は初・中級者には厳しい斜度と言えますので、初・中級者はセントラル第2、第3リフトを活用しコース中盤の中級、初級部を滑走することをお勧めします。コース全体を楽しむ事は出来ませんが、それでも十分に爽快な滑走を楽しめます。

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スキー場下部の緩斜面の「白樺ゲレンデ」

セントラルゲレンデの下部には「白樺ゲレンデ」(全長1000m、最大16度、平均9度)や「カルガモコース」(全長1,200m、最大15度、平均10度)といった初級者が楽しめる斜度が緩く、幅の広い広大なコースが充実しています。セントラルゲレンデ下部のセントラルクワッドリフトは945mの長さを持つリフトであり、初級者であっても1km近いロングコースを安心して楽しむことが出来るのも安比の大きな魅力です。

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(左)ヤマバトコース上部 (右上)コース中間部 (右下)ヤマバトコース図

「ヤマバトコース」(全長5,500m、最大20度、平均15度)は初級者でもゴンドラに乗って、山頂からの雄大な景色を満喫しながら滑走できるロングコースです。適度な斜度の斜面がゲレンデ下部まで5,5kmも続きます。数多い日本のスキー場でも初級レベルでこれだけのロングコースを楽しめるスキー場は多くありません(他のスキー場の初級者向けロングコースは細い林道コースを多く含んでいます)。

   
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(左)(右上)第2ザイラーコース (右下)ツリーランゾーン入り口

ザイラーゲレンデには上級者を満足させるコースが充実しています。その中でも「第2ザイラーコースA」(全長2300m、最大34度、平均16度)は、スキー場内の数あるコースの中でも高難易度といわれており、通常は厳しいコブ斜面が続きます。降雪後は非圧雪のパウダーを2400mに渡って楽しむことが出来ます。一度入ると非常に厳しい斜面が続きますので覚悟が必要なコースです。ツリーランゾーン「Dragon Tail」のゲートは同コース内にあります。ロングクルージングを楽しむ事の出来る「ザイラーロングコース」(全長3000m、最大26度、平均14度)もコース上部は急斜面であり、中級者が気軽に楽しめるコースとは言い難く、技量と覚悟が必要になります。コース中盤以降は非常に快適な斜面が続きカービングターンを思いっきり楽しむことが出来ます。ツリーランゾーン「Cruise1」のゲートは同コース内上部にあります。

 
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セカンド第1コース

セカンドゲレンデはスキー場東側に位置しており、非圧雪のコースも充実しています。「セカンド第1コース」(全長2,500m、最大32度、平均13度)、下部の「セカンド第2コース」(全長1,000m、最大21度、平均12度)は初中級者向けのコースですが、コース半分は非圧雪となっており、中級レベルでもパウダー滑走に挑戦することが出来ます。ザイラーゲレンデはロングクルージングを楽しむ場合、基本的にコース上部の上級コースを滑る必要がありますが、セカンドゲレンデは迂回コースもあり、中級者でも比較的快適に楽しみやすいゲレンデと言えます。

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西森ゲレンデ

西森ゲレンデはスキー場最上部に位置し、雪質も良く、非圧雪のコースや、ツリーランゾーンが充実しています。

充実のツリーランエリア

2019-20シーズンよりはツリーランゾーンが6エリア合計62haに拡大されました。ツリーランゾーンを滑走する際は安比プラザ1Fで事前受付が必要となります。ヘルメットと、貸与される腕章の装着、「安比ルール」(管理区域外を滑走する際の同スキー場の取り決め(https://www.appi.co.jp/tree_run_zone))を遵守することが条件となります。これらのゾーンは入場ゲートがあり、滑走不可の際はゲートが閉じられます。以下マップの①から⑥がツリーランゾーンです。自己責任エリアとなりますので注意が必要です。

①Attack (約900m・エリア面積/約30ha)

西森リフト右側に位置します。スキー場の中でも最上部に位置しており、極上のパウダーを楽しむことが出来ます。滑走エリアも約30haと広大です。アタックゾーンはコースを間違うとゲレンデに戻れない箇所もあり、スキーの技能だけでなく、地形を理解できる能力も必要であり、単独での滑走は危険と言えます。

②Bravo (距離250m エリア面積/約3ha)

西森ゲレンデのヤマガラコースとイヌワシコースの中間位置します。風や日差しの影響を受けにくい場所にあり、良いコンディションが比較的長く保たれるゾーンとと言われています。迷わずゲレンデに戻ることの出来るツリーゾーンです。

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③Cruise1(距離/約600m・エリア面積/約10ha)

ザイラーロングコースの最上部よりエントリーするエリアです。ザイラーロングコース同様中間までは急斜面を楽しめます。木々の間隔が広いとは言えないので、快適に滑るには一定の技能が必要とされます。

④Cruise2 (距離/約200m・エリア面積/約4ha)

セキレイコース上部からセキレイコース下部までのツリーゾーンです。距離は短いが幅もあり、セントラル第3リフトを活用することにより、繰り返し楽しむことが出来ます。

⑤Dragon tail(距離/約1000m・エリア面積/約16ha)

第2ザイラーコースAとセカンドゲレンデの中間に位置しています。 第2ザイラーコースA上部からエントリーし、約1,000mのロングツリーランを楽しむことが出来ることが大きな魅力です。ゾーン上部はでは急斜面のツリーランを楽しむことが出来ます。

⑥Explore

2020シーズンに新規オープンしたヤマバトコースに隣接するツリーゾーンです。斜度も急ではなく、これからツリーランに挑戦したいという方におすすめ。

ファミリースキーヤー向け、雪遊び情報

一般ゲレンデとはネットで完全に仕切られた雪遊びエリア「雪遊びランドファミリーエリア」があります。子供だけでなく「雪遊びを楽しみたい!」という大人も楽しむことが出来ます。パーク内には長さ51mと60mのムービングベルトがあります。エリア内は初心者が安心して練習が出来るスキー・スノーボードエリア、ソリエリア、チュービングコース、スノーレーサー、スノーストライダー等が楽しめるNEWアクティビティエリアなどに分けられています。入場料は1日入場券(3歳以上)が1000円、リフト一日券を持っている場合は800円となります。

スキースクール情報

他言語のスキー・スノーボードレッスンも充実しています。英語だけでなく、中国語でのレッスンも受講可能です。中国語、英語のレッスンはプライベートのみとなります。参考までに2時間のレッスン料を以下に記載します。

外国語プライベートレッスン価格例

人数 2時間(AM)1時間追加
1名23,000円33,000円
2名~3名30,000円40,000円
4名~6名35,000円45,000円

安比高原基本情報

リフト券価格

券種大人 小~高校生5才以下
一日券 5,600円 3,300円無料
5時間券 5,300円 3,000円無料

ホームページ

https://www.appi.co.jp/ski/

TEL

0195-73-5111

住所

〒028-7306 岩手県八幡平市安比高原

安比高原へのアクセス

東北新幹線で東京から盛岡駅へ2時間20分~30分(はやぶさ、こまち、はやて号)、その後盛岡駅から直通バス(片道1,150円)で安比まで約1時間、乗換等を含めて約4時間です。直通バスはスキーシーズンは午前中は大体1時間に一本の間隔で運行しています。飛行機利用でのアクセスですが、東京(羽田、成田)から岩手県の「花巻空港」への直行便はありません。大阪等関西エリアからは飛行機の利用が便利です。冬季限定でいわて花巻空港から「APPIエアポートライナー」直通バスでスキー場まで向かえます(片道2,600円、時間は約80分※2020年時点で運行は午前中に一本のみであり時間に注意必要)です。台北(タイガーエアー)、上海(中国東方航空)便等の一部国際線の運航に合わせて、フライト利用者限定の無料バスも用意されています(要予約)。

安比高原付近の宿泊に関して

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(左)「安比グランド」(右上)温泉施設「白樺の湯」(右下)「安比ヒルズ白樺の森」

スキー場下部には3つの大規模ホテルである「安比グランド」、「安比白樺の森」、「安比高原温泉ホテル」があります。「安比グランド」と「安比ヒルズ白樺の森」はゲレンデに直結しており非常に便利です。これら3つのホテルは広大な敷地の中にあり、ホテル間を徒歩で移動するのは厳しく、ホテル間を結んでいるシャトルバスの活用をお勧めします(例として「安比ヒルズ白樺の森」から、温泉施設「白樺の湯」までは徒歩で5分以上かかる距離にあります)。「安比高原温泉ホテル」はゲレンデまで徒歩5分の距離ですが、温泉施設「白樺の湯」があり便利です。レストランやショップの充実度、ゲレンデまでの距離を考えると「安比グランド」が一番のお奨めと言えます。また、スキー場近くにはペンションや民宿もありますが、スキー場までは多少、距離があります(スキー場までの送迎があるかは各宿泊施設に確認必要)。