志賀高原 | ジャイアント、東館山、発哺ブナ平、西館山

このエリアはジャイアント、発哺ブナ平スキー場を起点に、大きな標高差と長い滑走距離を楽しめるエリアです。ジャイアント、発哺ブナ平スキー場のベース部の標高は約1340m、東館山のトップ部の標高は2008mであり、その標高差は668mになります。東館山のトップ部から発哺ブナ平スキー場のベース部までは繋がっており、最大約5,000mのダイナミックなロングクルージングを楽しむことが出来ます。

ジャイアントスキー場は中上級者向けのFIS公認の一枚バーンが有名です。西館山スキー場はジャイアント、発哺ブナ平スキー場と隣接するスキー場（東館山スキー場と逆方向）でワールドカップで使用されるコースから、初級者が快適に滑れるロングコース、降雪後はパウダーを楽しめるコースまで多彩なコースが人気のスキー場です。

ジャイアントスキー場は「ジャイアントゲレンデ」という大きな一枚バーンを持つスキー場です。そのコースは志賀高原を代表する難関コースの一つに数えられます。スキー場上部からは蓮池スキー場に滑り込むが出来、スキー場最下部からは発哺ブナ平スキー場の発哺クワッドリフト、西館山スキー場の西館山クワッドリフトに接続しており、他のスキー場へのアクセスが便利なことも大きな魅力です。

看板コースとも言える「ジャイアントゲレンデ」（全長1000m、最大34度、平均20度）は技術向上を目指すスキーヤーで賑わう上級者向けコースです。FIS公認コースでもあり、ワールドカップのスラロームコースとして使用されたこともあります。名前の通りワイドなコースで、上部は緩斜面で中間部までは快適な中斜面が続きます。コース中間部から一気に斜面が落ち込み、最大34度の急斜面が広がります。コース整備がしっかりとされており、午前中は良いコンディションが続くことが多いので、中級者でも十分にチャレンジすることが出来ます。「ジャイアント七曲コース」は蓮池スキー場山麓部から連絡用トンネルを通って移動する際に使用するコースです。コースレベルは中級。コース名が示す通り元々急斜面であったところをジグザグにコースが加工されて緩斜面となっています。

東館山スキー場は長野オリンピックでスキー大回転の会場として使用されたスキー場です。山頂からは寺子屋スキー場へ、コース途中からは高天下原スキー場にも滑り込むことが出来ます。また、スキー場下部は発哺ブナ平へとつながっており、山頂から発哺ブナ平スキー場へ滑りこめば志賀高原最長である約6000mのロングクルージングを楽しむことが出来ます。山頂からは遠く北アルプスまで眺めることが出来ます。ゴンドラ山頂駅にある展望台レストラン「200° cafe」では志賀高原一とも言える美しい眺望を楽しみながら食事を楽しめます。

東館山ゴンドラで一気に山頂（2008m)に行くことができます（約7分）。2本のロングコースで構成されていますが、機動的で快適なゴンドラを活用し、効率的にロングコースを楽しめるのが東館山スキー場の魅力です。

「東館山オリンピックコース」(全長1600m、最大36度。平均20度)は名前の通り長野オリンピックで使用されたコースです。中級者向けのコースとなっていますが、斜度変化の続く標高差の大きい滑りごたえのあるコースです。コース序盤から中間までは快適な斜面が続き、後半からは急斜面となります（コース後半は上級者向けというべきでしょう）。「東館山林間コース」(全長3500m、最大12度、平均10度)は初級者でも楽しめる樹林に囲まれた美しいロングコースです。どちらのコースもコース下部からそのまま発哺ブナ平スキー場につながっており、続けて滑走すれば最大６000mのロングコースが楽しめます(東館山林間コース＋ブナ平コース)。

発哺ブナ平スキー場は広大な緩斜面を持つスキー場です。志賀高原を代表する緩斜面、ファミリー向けコースを持つスキー場と言え、コース比率は初級者70%、中級者20％、上級者10%となっています。東館山スキー場からそのまま滑り込むことも出来、スキー場下部ではジャイアントスキー場、西館山スキー場と連絡しています。

「ブナ平ゲレンデ」（全長1500m、最大25度、平均15度）はコース幅が最大160mの開放的な初級者コースです。斜度も緩いため初級者が安心して練習することが出来ます。非常に優しいコースであり「乙女ゲレンデ」とも呼ばれています。コース下部は多少斜度がある為、初級者でも安心して降りられるように斜面をジグザグに横切りながら滑る設計となっています。初級コースでありながら1500mの滑走距離を楽しめること、長さが約1000mある発哺クワッドリフトを活用して効率よく練習が出来ることが魅力です。

西館山スキー場の特徴はは上級者から初級者までも楽しめる豊富なコースレイアウトと充実したロングコースです。それだけでなく、志賀高原の中でもトップクラスの上質のパウダースノーを楽しめるスキー場としても人気が高いです。西館山スキー場はワールドカップのコースとしても使用されたこともあります。スキー場トップからは「高天ヶ原」方面に滑り込むことが出来ます。スキー場下部では「発哺ブナ平」と「ジャイアント」と連絡しています。

西館山山頂から「西館山初級コース」、「西館山中級コース」、「ワールドカップコース」の3本のコースがレイアウトされています。リフトは2本の高速クワッドリフトとトリプルリフトの計3本で構成されており、機動力の高いリフトを活用し効率の良い滑走を楽しめます。上部のクワッドリフトはフード付きであり、降雪や強風の日でも快適に滑走を楽しめます。

「ワールドカップコース」（全長1427m、最大28度、平均15度）は名前の通り、ワールドカップで使用されるコースです。斜面変化やカーブを楽しみながら、スピードに乗ったカービングターンを楽しむことが出来ます。クワッドリフト2本分にあたるコースで、約400mの高低差を一気に楽しむのは非常に爽快です。「西館山初級コース」(全長1730m、最大18度、平均9度)は初級者も楽しむことが出来る変化に富んだロングコースです。「西館山中級コース」（全長1000m、最大28度、平均15度）では降雪後に上質のディープパウダーを楽しむことが出来ます。幅広の中斜面である「西館山高天ヶ原側ゲレンデ」（全長280m、最大13度、平均7度）を滑り、連絡協をスキーで渡れば、高天ヶ原マンモススキー場にアクセス出来ます。